勘違いしてませんか?プロペシアとザガーロでは髪は生えないですよ。

どもども

M字先輩です

「え、生えないの?」って思われた方、「はい、発毛効果はうたわれていない」とお答えしておきます。

AGA治療薬の代表薬として、すっかり浸透した「プロペシア®錠」と「ザガーロ®カプセル」ってご存知ですか?※この後は「プロペシア」、「ザガーロ」と記載します。

ネット上の声を見ても、プロペシア等のフィナステリド配合の薬のみの治療で、薄毛が大きく改善したという声ってあまり、聞かないですよね。」

それはザガーロであっても同じです。(プロペシアとは異なり、有効成分はデュタステリド配合です。)

 

AGAに有効な治療薬なのに、何故でしょうか?

それは間違った理解をしている人が多いからだと思います。詳しく調べずに「AGAに効く有名な薬と言えばプロペシア」と思い込んでいるケースがうかがえます。

あなたが、プロペシアやザガーロに期待していることが、「発毛・育毛」であればそれは間違いです。

プロペシアやザガーロは「髪の毛を生やす効果・育てる効果が認められた薬」ではないです。「抜け毛の進行を抑制する効果が認められた薬」です。抜け毛が減ったことで、新しい髪が生えることで、増えたように感じるということが正しい理解です。

薬の添付書類をちゃんと読めばそのように書いて有るんですけどね・・。ほとんどの人が見ないですよね。誤解されている方も多いのではないでしょうか?

 

僕自身、AGAクリニックにおいても医師から「あなたは、プロペシアを飲めば生えますよ」と聞いたことはありません。というか医師は安易に「生えますよ」と言い切ってはいけない。そんなセリフは、医師という立場上言えません。

もし、AGAクリニックに行って、「生えますよ。」と言われたら、そのクリニックに通うことはもうやめたほうが良いと思います。今の世の中、どこのクリニックもコンプライアンス重視でやっていかないと行けません。適当なことをやっていると、すぐに口コミで潰されてしまいます。

 

「抜け毛の改善に効果がある薬」、「抜け毛を促進させる要因に効果的にアプローチしてくれる」、と言った具合の表現が適切であり、限界じゃないでしょうか?

 

今回はAGA治療において、信頼性の高い「医療用医薬品」を取り上げてみたいと思います。せっかくなので、医学的根拠や製薬会社の公式発表等も織り交ぜて書いていきたいと思います。

日本において、2005年から販売されている「プロペシア(フィナステリド配合)」と、2015年に販売となった「ザガーロ(デュタステリド配合))」、この2つについて詳しく見ていくとともに、どうすれば効果的にAGAを改善できるのか、一緒に考えて行きましょう。

プロペシアとザガーロの効果を比較検討

この2つ、何が違うのでしょうか?同じ抜け毛抑制という効果では無いのか?

違いがわかりづらいですよね。比較検討してみましょう。

 

改めて、プロペシアとザガーロは、抜け毛の抑制を目的とした有効成分「フィナステリド」が配合されている薬です。ただ、プロペシアとザガーロは厳密に言うと、抜け毛へのアプローチが異なります。

ロペシアとザガーロは、「5α-還元酵素阻害剤」に分類されます。この5α-還元酵素阻害剤には、Ⅰ型とⅡ型が存在するのをご存知でしょうか?

簡単に言うと「プロペシアよりも、ザガーロのほうが、守備範囲が広い」と理解して頂ければ良いです。

プロペシアでは対処出来ない酵素に、ザガーロであれば働きかけをすることができるとされている点が、プロペシアよりも「効果が強い」、「有利」と言われる理由でしょう。

プロペシア(フィナステリド)は5α-還元酵素阻害剤Ⅱ型

引用:プロペシア®錠0.2㎎、プロペシア®錠0.2㎎添付文書http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/170050_249900XF1021_2_08.pdf

フィナステリドは前立腺肥大症治療薬として開発された薬ですが、その副作用(副次的効果)として毛髪量の増加が見られ、プロペシアなどのAGA治療が開発されました。

フィナステリドの薬理作用は、男性の体内にある「テストステロン」という良好な男性ホルモンを、頭髪に悪影響を与える「ジヒドロテストステロン」に変化させてしまう作用を持つ、「5-αリダクターゼ」と呼ばれる還元酵素の活動を阻害するといわれております。

この「5-αリダクターゼ」という物質には幾つか種類があることが確認されております。フィナステリドはこの内「SRD5A2」と「SRD5A3」の2つの還元酵素を阻害するとされております

ザガーロ(デュタステリド)は5α-還元酵素阻害剤Ⅰ型およびⅡ型

 

引用:ザガーロ®カプセル0.1㎎、ザガーロ®カプセル0.5mg添付文書http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/340278_249900AM1023_1_05.pdf

元々は海外で、2001年に前立腺肥大症(BPH)の治療薬として誕生した薬です。

既に102ヶ国以上で承認を取得しています。その割に聞き慣れない名前なのが、日常的に処方される薬では無いからですね。

前立腺肥大症という病気の方に処方されるお薬なので、当然薬局やCMなどで目にする薬ではありません。

日本国内でもBPH治療では20%以上のシェアがあるため、多くの日本人患者が服用しています。AGA治療薬として承認を受けたのは、韓国に次いで日本が2か国目です。

プロペシアと、同じような目的・経緯で開発された、前立腺肥大症の治療薬ということです。

そして、プロペシアとザガーロの違いは、プロペシアが、「5α-リダクターゼ」の2種類に対してアプローチできるところ、ザガーロであれば3種類に対してアプローチできると言われております。

このことから、AGA患者から、「ザガーロ」への期待値が高いようです。

プロペシアとザガーロの効果

プロペシアやサガーロが働きかけを行うターゲットは、「5α-リダクターゼ」と呼ばれるものです。

「5α-リダクターゼは」あなたの、髪の毛の根っこに潜んでいる物質です。

男性らしい体つくりをする「テストステロン」とこの「5α-リダクターゼ」が結合し、「ジヒドロテストステロン」という物質に変化します。

プロペシアやザガーロは、体内の「テストステロン」を「ジヒドロテストステロン」に変化させないように抑制し、毛髪周期に悪影響を与える要因を多く生み出さないようにする。薬理作用を持っているとされています。

要は、「脱毛しにくい方向に持っていくこと」が、効果として謳われております。

つまり、残念ながら発毛と育毛効果は謳われていないということです

ましてや、「薬の有効成分が毛乳頭を刺激し、髪の毛がぐんぐん成長していくように働きかけます」なんて言葉は言えない薬なんですよ。

それ故、効能・効果に関して、上記の画像を見てもらっても、「男性における男性型脱毛症の進行遅延」と「男性における男性型脱毛症」という記載になっていて、薬の添付書類をみても「発毛を促します」という記載はされていないことがお分かりいただけるかと思います。

成長期って?という方はこちら→ 引用:花王株式会社ヘアケアサイトhttp://www.kao.com/jp/haircare/thining_01.html

発毛・育毛を促す方法は?

プロペシアやザガーロは、薬理作用が明確でかつ効果が認められた医療用医薬品ですが、効能効果には「発毛・育毛」ではないことは、これまでに散々書いて来ました。

一方で、「発毛」や「育毛」を謳った唯一の医薬品があります。それは、ミノキシジルです。ただし、これは「医療用医薬品」ではありません。

日本国内では、ミノキシジルという有効成分を配合している薬の中で、発毛や育毛効果を謳った内服薬はありません。

ただし、外用剤として、有名な「リアップ®」が大正製薬から販売されています。海外では、「Rogeine(ロゲイン)」という名前で同じく外用剤が発売されています。

リアップの効能・効果は「壮年型脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防」となっています。

発毛に対する薬理作用は明確になっていませんが、もともと血管拡張薬として高血圧の治療を目的に開発された薬ですので、頭皮の血流が増加することにより発毛・育毛に結び付くと考えられています。

そこで、プロペシアやザガーロで脱毛を抑制しながら、リアップ・ロゲインで発毛・育毛を促せば、効率的にAGAに対処できるのでは?という考えに至るわけです。

ミノキシジルとの併用に関して

男性型脱毛症診療ガイドライン

日本皮膚科学会から、AGA治療のガイドラインとして、「男性型脱毛症診療ガイドライン」というものが発行されています。

このガイドラインでも、軽症の段階から、ミノキシジルとフィナステリドの併用の選択肢を提示しています。

軽症の段階から、ミノキシジルとフィナステリドの併用の選択を提示されるとは少し驚きですね。

ただ、月々のコストを考えると、取り急ぎ「リアップ」だけで薄毛改善を図ろうとする方や、プロペシアだけで改善を図ろうとする方が多いのが実際のところでしょう。

日本皮膚科学会としては、作用機序(お薬の作用のしかた、薄毛へのアプローチ)が異なることから、ミノキシジルとフィナステリドの併用は十分考えられる行為と想定しているようです。

また、安全性の面からも、学会日本皮膚科学会として推奨可能な範囲であるという表れと捉えて差し支え無いでしょう。

(引用元一部抜粋:男性型脱毛症診療ガイドライン(2010 年版)https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/1372913421_2.pdf

参考データー

以下、中国発の臨床試験のデータですが、同じアジア人のデータということで参考になるものをお示しします。

2015年に「Dermatologic Therapy」という皮膚科関連の雑誌に掲載された試験の結果です。被験者数450人のAGA男性患者を3つのパターンで分類します。

・フィナステリド0.1%内服のみ(160人)

・ミノキシジル3%外用のみ(130人)

・フィナステリド0.1%とミノキシジル3%外用の両剤併用(160人)

このように分類して、12ヶ月間観察したとのことです。3ヶ月ごとに医師による診断・評価を受けた結果、12ヶ月経過時点では下記のような改善結果になったとの記載があります。

・フィナステリド0.1%内服のみの154人中80.5%

・ミノキシジル3%外用のみの122人中59%

・両剤併用152人中94.1%

(引用元:2015年「Dermatologic Therapy」)

単体使用にせよ、両剤使用にせよ、かなりの高確率で、改善を実感している被験者が多かったということが確認出来ます。

尚、登録時の年齢、脱毛の期間および重症度は各治療法で同じ程度でしたので、これらの影響により結果に偏りが大きすぎる被験者を抽出したとは言えないでしょう。

そしてこの試験結果の論文の結論として、「フィナステリド0.1%とミノキシジル3%外用両剤併用することは最も有効性が高い」との言葉も確認出来ます。

あくまでも海外の試験ではあり、Dermatologic Therapyという雑誌の信頼度の指標は、他の名だたる雑誌に(ネイチャーやサイエンス)比べて決して高いものではありませんが、同じアジア人の結果としてはある種参考になるものではないでしょうか。

まとめ

以上、プロペシアとザガーロの効能・効果に発毛・育毛効果は謳われていないことについて、薬理作用の面や、海外の論文を紹介してからお伝えさせて頂きました。

 

「発毛や育毛を促す医薬品として、唯一ミノキシジルの外用剤が厚生労働省に認められていること」

「フィナステリド系及びデュタステリド系の治療薬とミノキシジルの併用は日本皮膚科学会の男性型脱毛症診療ガイドラインにも、推奨療法として記載があること」

 

この2点が、今回あなたにお伝えしたかったことです。

海外の結果ではありますが、併用の有用性も示唆されています。効果的なAGA治療としては、併用が望ましいのではないでしょうか。

デュタステリドの詳細はコチラ

プロペシアの詳細はコチラ

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